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2023年、3年ごとに厚生省が大規模調査として実施している令和4年国民生活基礎調査によると、日本人の自覚症状ランキングは男女ともに1位が“腰痛”でした。腰痛は国民病と言えます。今回は鍼灸が腰痛に効くメカニズムをご紹介します。
腰痛の原因としては、無理な姿勢や同じ姿勢を続けたことによる腰回りの筋肉のこわばりが考えられます。鍼灸治療をすることで、腰部のツボへ刺激を与えます。刺激を与えられた筋肉が反射的に血流を改善し、血管を広げる物質(CGPRやサブスタンスP)を放出させて血管を拡張させます。そうすることで、血液の滞りが解消され細胞に酸素が行き渡ることによって痛みが改善されると言われています。脳からは幸福感や鎮痛作用のあるβエンドルフィンが分泌され痛みが軽減します。鍼灸治療をすると痛みの改善はもちろん、気分も晴れやかになるのは、鍼が脳にも作用しているからと言えます。
腰痛に対するおすすめのツボ押しは、委中(いちゅう)を紹介します。委中は、『鍼灸聚英(しんきゅうじゅえい)』と言われる鍼灸の古典でも「腰背委中求(ようはいいちゅうにもとむ)」とあり、約500年前の医書のなかにも腰痛の治療として委中を使用していたことがわかります。委中の場所は、膝関節の後ろ側で膝を曲げるとしわのできる線の中央にあります。腰痛がある方は押してみると、痛みが出ると思います。
腰痛がある方は、早めに鍼灸を受けることがオススメです。当院では、体全体に鍼やお灸、按摩マッサージをすることで全体の血流を改善し自然治癒力を高めたうえで、局所の腰に治療を行います。そうすることで、腰痛を根本から改善させていく治療を目指します。腰痛でお困りの方、薬を飲んでも湿布を貼っても治らない方、ぜひ一度鍼灸治療をお試しください。