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体のお悩み

気管支喘息に鍼灸

 こんにちは♪今回は気管支喘息についてお話していきます。

 気管支喘息とは、主にアレルギーによって空気の通り道(気道、気管支)に慢性的な炎症が起きることにより、気道が狭くなって呼吸がしにくくなる病気です。気管支喘息患者は、健常者に比べて気道が過敏になっており、気道が刺激を受けると狭くなりやすいです。喘息の原因としては、アレルギー反応による炎症が大きく関わっていますが、それ以外にも風邪による気道感染、禁煙、アルコール、ストレス、大気汚染、寒暖差、運動、月経、薬など様々あります。喘息の原因はこれらの中の一つではなく、複数の要因が絡んでいることも少なくありません。

 症状としては、発作的な咳や痰、気管支から発せられるビュービュー、ゼーゼーという喘鳴の音や、呼吸困難などあります。一日の中では、早朝と夜間に起こりやすく、季節の変わり目で、気温の変化が多い時期に発症します。一般的には秋に最も多く、その次に春にから梅雨頃に多くなります。

 東洋医学的には、五臓六腑の肺と関係が深く、特に肺は五臓の中でも一番外側に位置し、温度変化や冷え等で反応し、喘息が起こります。慢性的な喘息では食生活の乱れも喘息の原因になります。

 鍼灸治療では、気管支喘息に対して一定の効果が認められており、ステロイド薬の減量が可能になったという報告もあります。また中国国内では、最も鍼灸治療の件数が高い症例として喘息があげられます。多くの喘息による鍼灸治療では、肺に関わるツボを使用します。長年の喘息では飲食と関わるものは消化器系のツボも用います。喘息患者は呼吸筋と言われる、胸部の筋肉はもちろん胸鎖乳突筋や斜角筋といった首も凝りやすいです。そういった筋を緩めていくことで呼吸がしやすくなるため筋を緩めることが治療につながります。

 喘息が起きにくくなる体づくりも大切です。喘息発作がない安定した時期に、全身的な体調を整えて、凝りや疲労をなくす鍼灸治療を行うことが重要です。

 最後に気管支喘息を和らげるツボ押しをご紹介します。今回は、『中府(ちゅうふ)』というツボです。場所は鎖骨の下を肩の方向に上っていった窪みにあります。親指で押して気持ちよく感じるところが中府です。ここを押すと呼吸が楽になる効果が期待されます。

 

 今回は秋に多い気管支喘息についてご紹介しました。気管支喘息が鍼灸に効果があるのは意外だったのではないでしょうか。お悩みの方はぜひ当院で鍼灸治療を受けてみませんか♪

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