こんにちは♪富澤です。10月も中旬ですね。いかがお過ごしでしょうか。10月は二十四節気で寒露(かんろ)・霜降(そうこう)とされ、過ごしやすい季節ではありますが、乾燥や朝晩の寒暖差があるので、風邪に注意です。東洋医学の五行色体表でも、秋は「肺」の季節です。肺を守り、潤していくことが重要です。はじめに自分が肺が弱いかをチェックする方法をご紹介します。
【肺が弱いかチェックポイント】
- 風邪をひきやすい
- 胸毛や背部の肩甲骨の間らへんに毛が生えている
- 肌が乾燥しやすかったり、湿疹が出やすいなどの皮膚の症状がある
これらが当てはまる方は体質的に肺が弱い傾向にあります。肺は呼吸器系の働きだけでなく、免疫機能や皮膚、鼻の状態に関わるなどさまざまな役割を担っています。主な働きは、呼吸機能ですが、東洋医学で肺は「気」の源と言われ、呼吸を通じて体内の気を生み出します。身体全体に気を巡らせることで、全身の「元気」を支えていきます。またウィルスなどの侵入を防ぐ「衛気(えき)」も肺から生まれます。肺が元気で、衛気が十分にあれば、身体の免疫力もアップします。風邪などの感染症を寄せ付けない、丈夫な身体を作ることが出来ます。
【セルフケア】
・皮膚に潤いを
肺は「潤いを好み、乾燥を嫌う」という特徴があります。食事などで肺の潤いを保つことはもちろん、保湿クリームなどで皮膚を乾燥から守ることが大切です。
・腹式呼吸
肺の機能を強くする腹式呼吸。背筋を伸ばして座り、お腹を膨らませるながら深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出します。
・肺を潤す食べ物
はちみつ、杏仁、豆腐、白キクラゲ、梨、蓮根、大根、百合根など
【肺を高める鍼灸治療】
鍼灸治療では、肺の機能を高めることが期待できます。背部の経穴に肺兪といわれるツボがあります。背中には肺兪のように、肝兪、脾兪、心兪、腎兪と五臓に関わるツボがあります。これらの背部兪穴(はいぶゆけつ)と言われるツボは、ツボが直接臓腑に繋がっているとされ、肺が弱っている患者には必ずと言って良いほど肺兪は使われます。ここには、鍼はもちろん灸で温めるもこともします。お灸をすると免疫力が高まることがわかっているので、風邪を引いてる方にはよくやります。セルフケアとしても、風邪気味だなと思われたら、カイロを背中の肺兪にはるのはおすすめです。

今回は、秋の養生について紹介しました!体調に気を付けて、秋を楽しみましょう♪