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薬膳のおはなし

お正月料理と東洋医学

 新年あけましておめでとうございます。本年もコサカ心休マッサージ院をどうぞよろしくお願いいたします。

 年が明けていかがお過ごしでしょうか。お正月といえばおせち♪皆さん、おせちやお雑煮は召し上がりましたか?これらは縁起物でもありますが、東洋医学に関わる食材もたくさん入っています。今回は、お正月の料理と東洋医学についてお話していきます。

 東洋医学で冬は五臓六腑の「腎(じん)」に関わる季節になり、腎の機能が盛んになる時期です。腎は生命エネルギーの根本・先天の精などといわれ、生命力を保つために腎を養うことは大切です。腎を補うことは、骨や歯、髪の毛などを健やかに保つことに繋がります。おせち料理の中にもそんな腎を養う具材が入っています。

 例えば、おせちの定番・黒豆の黒は腎の色で、腎機能を補います。利尿作用があるので、お酒や食べ過ぎなどによるむくみを取る効果が期待できます。その他にも、小児の火傷や老人の白髪にも効果があるとされています。

 またエビも腎機能を高め、おせちでは長寿を願ったものです。エビは、薬膳的にも温性の海鮮で栄養豊富、腎を丈夫にし、精力を高めます。まさに長寿食品です!

 栗きんとんの栗は、黄金色からお金にかけた縁起物として入っています。栗は腎を補い、筋力を高める効果や胃腸機能を丈夫にし、血行を良くする働きがあります。普段冷え性の方や血流が悪い方におすすめです。

 「喜ぶ」にかけた縁起物として知られる昆布は、海の野菜と呼ばれ、栄養素が豊富です。また腎機能を高めます。ただし寒性の食べ物なので、冷え性の方や妊娠中の方は胎児の発育に関わるので控えめにしましょう。効果は痰を切り、体内にこもった熱を収め、利尿してむくみを解消します。

 またお正月の定番料理“お雑煮”には年神様の魂が宿ったお餅を食べることで、年神様のご利益にあやかること、昨年の収穫に感謝し、新年の豊作や家内安全を祈りが込められています。ちなみにお雑煮は地域で異なり、関東はすまし汁に角餅、関西は白みそ仕立てに煮た丸餅。新潟は鮭やイクラ、広島は牡蠣が入り、ご当地ならではのお雑煮です。島根や鳥取では、なんと小豆雑煮と言って、おしるこに煮たお雑煮の地域もあります。

 お正月はおせちやお雑煮の食べ過ぎで胃腸が疲れていませんか?今回は食べ過ぎにお勧めのツボ「豊隆(ほうりゅう)」を紹介します。豊隆の場所は、脛の少し外側(指2,3本分)、膝と外くるぶしを結んだ線の真ん中の高さにあります。豊隆は胃の経絡(けいらく)に属し、胃もたれやむくみ、身体のだるさ等に効果的です。ツボ押ししてみましょう!

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