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体のお悩み

頻尿に鍼灸!

 こんにちは♪富澤です。年の瀬となってまいりました。一段と寒い日が続いていますね。

 今回は頻尿と鍼灸についてご紹介します。

 頻尿とは、尿の回数が多くなることを言い、日常生活に支障をきたす状態を指します。一般的には、朝起きてから寝るまでに8回以上の場合が頻尿とされています。個人差が多く、8回以下でも排尿回数が多いと感じる場合は頻尿と言えます。なかでも過活動膀胱は、尿意切迫感を感じ、夜間頻尿と頻尿を伴う症状があります。40歳以上の頻度は男女1万人を対象とした調査で12.4%、日本全体の840万人の患者がいることが推定されています。原因は十分に解明されておりません。

 東洋医学的には、頻尿は五臓六腑の腎や膀胱と関係が深く、臓腑の機能が失調していることが原因と考えられます。頻尿の証(=治療指針となるもので、西洋医学でいう病名に相当します)は、以下のものがあります。

・腎陽虚(じんようきょ):廊下や慢性疾患によって腎の陽気が不足している状態で、特に夜間頻尿になりやすい。

・腎陰虚(じんいんきょ):加齢や過労、不規則な生活などによって精が減り、尿を保持することが出来なくなる。

・肝鬱気滞(かんうつきたい):ストレスや緊張が持続して肝気の巡りが滞り、膀胱内の尿量が少なくても尿意を感じやすくなる

・肺気虚(はいききょ):過労や慢性的な体調不良によって肺機能が衰え、津液が全身に行きわたらず膀胱に下降する

 鍼灸治療では、上記の証に合ったツボに治療していくとともに、局所的に泌尿器系の経絡(けいらく=気や血といったエネルギーが流れる通り道、ツボは経絡に沿って点在します。)を使います。ツボとしては仙骨部にある膀胱経の中髎(ちゅうりょう)を使い、治療を受けた約60%の患者に「尿意切迫感および頻尿」の症状が改善されたとする研究の報告があります。中髎は、東洋医学的には、膀胱経に属し、ツボを刺激することで膀胱の働きや尿意の感覚を整えることで症状が改善したと示唆されます。また解剖学的には中髎は仙骨上にあり、排尿中枢(=排尿を主る神経が通っている)に近く、鍼灸の刺激によって症状が改善したと考えられます。中髎付近は、八髎穴と言ってツボが密集しているのでこの付近をカイロ等で温めるものセルフケアとしてお勧めです。

 最後に頻尿を和らげるおすすめのツボをご紹介します。腎経の太渓(たいけい)です。場所は、内くるぶしの出っ張りのある骨の少し後ろで、アキレス腱との間の凹みにあります。触ると動脈の拍動を感じます。このツボを刺激することで、腎臓の機能あげることが出来き、冷えやむくみにも効果的なツボです。ぜひお試しください♪

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