こんにちは♪富澤です。今回は、頭痛についてお話していきます。
皆さん、頭痛って片頭痛だけだと思っていませんか?
頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛の2つに分かれます。一次性頭痛は、機能性頭痛と呼ばれ、原因となる疾患がありませんが、二次性頭痛は、症候性頭痛と呼ばれ、原因となる疾患に起因します。今回は一次性頭痛について紹介します。一次性頭痛は、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の3種類です。中でも鍼灸院に見える患者様に多い、片頭痛と緊張型頭痛を取り上げていきます。
片頭痛は、血管が原因となって起こる頭痛であり、1か月~数か月に1、2回周期的にこめかみや眼を中心に起こる拍動性の(ズキンズキン、ガンガン)の強い頭痛が特徴です。閃輝暗点等の視覚以上による前兆がある場合があり、光や音、臭いに過敏で、30歳代の女性に多いと言われています。
緊張型頭痛は我慢できないほどではないが、鈍い痛みが数時間~数日繰り返し、毎日のように続きます。頭全体が締め付けられるように痛みます。精神的なストレスや不安、抑うつ、不良姿勢や顎の噛みしめ、眼精疲労等が頭頚部の筋肉に緊張を与える原因となり頭痛が引き起こされます。中でもデスクワークによる長時間の不適切な姿勢が影響して頭痛になってしまう方が多くいらっしゃいます。緊張型頭痛の患者様は3つの頭痛の中で一番多いです。
頭痛に関する鍼灸治療は、海外で多く研究が行われており、海外では頭痛に対する鍼灸治療を保険で受けられる国もあるそうです。鍼灸の効果は、筋肉の緊張や神経の興奮をやわらげることで頭痛を改善します。また頭頸部や肩凝りといった凝りは、痛みの発痛物質を誘発します。日頃から血流を良くし、筋肉の凝りをほぐす鍼灸治療をすることは、頭痛を持つ患者様にとって治療にも予防になります。さらに当院では姿勢指導等も行っています。
今回ご紹介するツボは、「攅竹(さんちく)」です。攅竹は眉毛の眉頭にあるツボです。頭痛の方はこのツボを押すと気持ち良いです。攅竹は足の太陽膀胱経として、眉毛から額をのぼって、頭を通って、後頭部、肩、背中の方まで行きます。攅竹を指圧することで、目元はもちろん頭頸部も緩みます。日頃から攅竹を指圧して、頭痛を予防しましょう!