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鍼とお灸

冬の養生法

 皆さん、こんにちは♪富澤です。11月も中旬、いよいよ冬に入ります。冬は東洋医学では、腎(じん)に関係します。適度に腎を補うことが大切になりますので、今回は冬の養生法を紹介していきます。

 冬は、一年のうちで一番寒くなります。冬は五行で水に属し、五臓では腎に関連します。身体は寒さの影響を受け、毛細血管を収縮させ、汗をかかない分、尿量が増えます。腎を適度に補うことが重要になります。ご自身が虚弱体質だったり、疲れやすいと思われる方は、身体を冷やさず温めることが腎を補うことに繋がります。

 薬膳では、身体を温める煮込みや鍋料理、トウガラシやシナモンなど辛味の食材を調味料として使うとよいでしょう。他に腎に良いとされる食材や温める食材をご紹介します。

・腎の陰液(身体を潤す成分)を増やす

 白キクラゲ・黒ゴマ・黒豆・ナツメ、クコの実、豚肉、牡蠣など

・腎陽を補い身体を温めるもの

 エビ(干しエビ、桜エビ)、クルミ、羊肉、ニラ、八角、酒など。

・温熱性のもの

 もち米、鶏肉、豚レバー、ナマコ、パクチー、ネギ、ニンニク、ショウガ、コショウ、ヨモギの葉、玉ねぎ、かぼちゃ、アンズなど(ネギやショウガは風邪の予防にもよいです。)

※冷たいものはなるべく食べないようにしましょう。冷蔵庫から出した果物や生野菜をそのまま食べてはいけません。野菜は温野菜にして火を通したものを食べるようにしましょう。

 鍼灸では、腎を補う目的で「腎兪(じんゆ)」というツボを使用します。場所は、腰のくびれ部分の背骨から指2本分の位置にあるツボです。腰痛、足腰の不調、冷え、むくみ、泌尿器系の症状に効果があるとされています。このツボに当院では、灸頭鍼(きゅうとうしん)といって、身体に鍼を刺した上に丸めた“もぐさ”をつけて広範囲に身体を温めていくお灸をします。じんわり身体を温めていくので、とても温かく気持ちの良いお灸になります。セルフケアとしては、腰に手を当てて指圧したり、カイロなどで温めるのもオススメです。

 またセルフお灸としておすすめのツボは、「太渓(たいけい)」です。場所は、内くるぶしとアキレス腱の間にある窪みです。腎が弱っている方は、窪みが深いのが傾向としてあります。太渓に灸刺激することで、腎を強め、諸症状(腰痛、足腰の不調、冷え等)を改善します。ぜひお試しください。今回は、冬の養生法をご紹介しました。

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