こんにちは♪富澤です。今回は、前回の股関節の痛みと鍼灸のお話の続きで、股関節周りのツボを使ったセルフケアや股関節の予防についてお話していきます。
まず股関節痛の原因について、前回の復習を兼ねていきます。股関節痛の痛みの原因の一つに骨盤の歪みがあります。骨盤が歪むと、股関節にかかる負担が増加し、痛みが生じることがあります。骨盤が歪む原因としては、①悪い姿勢、②骨盤の傾き、が考えられます。
- 悪い姿勢
長時間同じ姿勢でいる(=座りっぱなし、猫背)ことが続くと、骨盤が歪みやすくなります。
- 骨盤の傾き
骨盤が後ろに傾くと、股関節の臼蓋(きゅうがい:股関節の受け皿)のかぶりが浅くなり、股関節に負担をかけやすくなります。臼蓋のかぶりが浅くなると、股関節の安定性が低下し、関節に過度な負荷がかかりやすくなります。
次に股関節痛のセルフケア・予防についてお話します。
- 座り方
座り方としては、坐骨結節(座った際にお尻の奥に感じる突起の部分)と恥骨結合(左右の恥骨が結合している部分)で上から見て三角形を作るように座ると股関節や腰に負担がかかりにくくなります。坐骨結節は座面に付けて、恥骨結合は座面に付けると反り腰になってしまうので、浮かせた状態で三角形を作るように座りましょう。お尻のほっぺと言われる特に脂肪がたくさんついたところで座ると骨盤が後傾し、股関節痛の原因になります。骨盤を立て股関節に負担のかからない姿勢を心がけましょう。
- 股関節のストレッチ
「椅子を使ったストレッチ」は片足を椅子に置き、反対側の足を後ろに伸ばして股関節をのばします。腰をそらさないよう注意し、15秒程度伸ばしましょう。また「寝ながらひねりストレッチ」は、仰向けに寝て、膝を立て、左右に倒すストレッチです。倒した状態で15秒程度キープし、反対側も同様に行います。ストレッチを行うことで、股関節周囲の筋肉の緊張を緩め、血流を改善し、痛みの軽減が期待できます。
- 水中ウォーキング
水中ウォーキングは水の中なので浮力があり、陸地よりも股関節への負担が軽減されます。また水の抵抗を利用することで、軽い動きでも全身の筋肉を効果的に鍛えることが出来ます。特に、股関節周りの筋肉を強化することで、股関節の安定性を高め、痛みの軽減や転倒予防に繋がります。水中ウォーキングの効果的な方法としては、①大きくゆっくり歩きましょう。足の付け根から大きく前後に動かすことで、股関節を柔らかくできます。②横歩きを取り入れましょう。横歩きをすることで、股関節周りの筋肉を重点的に鍛えることができるので、おすすめです。
- ツボを使用したセルフケア
前回のブログでご紹介した、環跳(かんちょう)を使用します。この当たりのツボをソフトボールやストレッチ用ポールなどで、ツボ押しするのもオススメです。ツボ押しすることで、股関節周りの筋肉の血液循環が改善され、筋肉がほぐれることで、股関節予防や痛みの緩和が期待できます。

当院では、鍼灸治療時に骨盤の歪み矯正や、立ち方・座り方などの姿勢指導も行っております。股関節痛でお悩みの方はぜひ一度お越しください。