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体のお悩み

手の痛みと鍼灸

 こんにちは♪富澤です。手の症状でお悩みの方いらっしゃいませんか?例えば、フライパンや包丁を持つとき手が痛い、カバンを持っていて手が疲れやすい、しびれを感じる等の症状ありませんか?今回は手根管症候群に対する鍼灸治療について紹介します。

 手根管症候群は、手首にある手根管という正中神経や屈筋腱が通っている骨と横手根靭帯(下図参照)でできたトンネルで、その手根管内で正中神経が圧迫されることで発症する疾患です。正中神経は親指、人差指、中指、薬指の4本に向かう神経で、手首や手指の動きに関わります。中高年女性の方や家事や仕事で手を酷使する方、妊娠中の方、糖尿病の方、透析中の方にも多いことが知られています。

 西洋医学では、消炎鎮痛剤やビタミンB12などの投薬治療や手根管内へステロイド注射で痛みを和らげる方法、サポーターや弾性包帯で手首を固定する装具療法、などで症状を改善することが期待されます。症状が進行し、しびれや痛みのために日常生活の制限が強い場合は正中神経の圧迫を取り除く手術も行われます。

 手根管症候群に対する鍼灸治療の効果としては、手根管周囲の血行を改善し、周りの筋肉の緊張を和らげることで、正中神経の圧迫を軽減させる効果が期待できます。また、手首だけではなく血や筋に関わる肝経(肝の経絡)のツボや、腎気(父母から受け継いだ生命力、生命エネルギー)を補うために腎経のツボを用います。さらに腕や肩のツボを鍼や灸で緩め、体幹に近いところから循環を良くしていくのも重要です。手根管症候群へ至る原因の中には、不良姿勢も原因の一つになっているので、当院では姿勢の指導もしております。

 最後にツボ押しを紹介します。今回は労宮(ろうきゅう)です。労宮の場所は、手のひら前面の中央より少し上にあり、中指と薬指の骨の間にあるツボで、圧して気持ち良いところがツボです。労宮や手首周りを、台座のお灸で温めるのもおススメです♪その他の効能としては、心包経(しんぽうけい)の経絡(けいらく)中にあるツボなので、心臓に関わる働きがあるため心痛や動悸、倦怠感、憂鬱な気分の改善などがあげられます。ストレスによる不眠の改善、副交感神経を優位に働かせるのでリラックス効果も期待できます。痛みでお悩みの方はぜひお早めに当院にお越しください。

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